ものつくるひとびと


最近の大興奮のモトはもっぱらgoogleである。
どちらかというとアンチネットなアナログ人間で、その素地はやっぱり
変わらないのだけど、大きくは二人の身近な人の影響で、今はネットの
すごさとおもしろさをしみじみ噛みしめる日々。


その一人K(部活同期)は、デザイナーでもあり建築士のたまごでもある人。
建築士、というくくりはあまり使いたくないなあ、と思ってしまう。
広く クリエーター ということばの方が合うような。


K君が、自分の設計したものが100年後、200年後はどうなって
いるんだろうと悩む傍ら、思った。
同じ「ものづくり」であっても、広告は一瞬で消えて行ってしまって、
1ヵ月後でさえもどんなものがあったかなんて大抵忘れられてしまうけど、
建築は数百年も残る場合もある。都市にいたっては建築より長生きだ。


ある人が設計したもの創造したものは、100年も残ってないかもしれない。
だけど、同時代に存在した人たちが作り上げた一つ一つが、集合として
時代を造っていくのだろうなあ と思う。

もっと短命な広告も、きっとそうやって「集合」としてブランドをつくったり
トレンドをつくりあげて、その結果が時代をつくっているのだろうなあ と思う。


ただ、一方で、そのトレンドセッターとなるような尖がったものを誰か が
生み出して、それがぐいっと時代を前に推し進めたりすることも多々ある。
そういう存在になりたいってことなんだろうか。
それが誰しも(クリエーターなら?)思うことなんだろうか。