遅咲きの・・・


火曜日に地元の駅からの帰路についてすぐ、家路を急ぐ会社の先輩に会った。
最初の曲がり角も、次の細い道も、Y字路も、どこまでも一緒。
結局数百メートル位の距離かもしれない、位のご近所さんだった。
駅から家までの間、小学生のようにわいわいと話しながら帰宅する20代が
どれだけいるだろう、と思ったらおかしかった。


翌日。
帰宅途中の乗換駅で、隣の駅に住むO君(ほろ?酔い)に出くわす。
電車を待つ間、乗ってから、とわいわいと話す。


思えば半年前にルームシェアを始めてから、朝の出勤前に
人と会話するようになった。
「おはよう」
「今日燃えるゴミだっけ?」
「洗い物やっとくよー」
「りんごむいたけど食べる?」
そして、極稀に、家を出る時間が一致すると駅までの道を話しながら歩く。
まるで、小学生の登校みたいだ。


遅咲きの、小学生気分。


年末年始の帰省中、Nintendo DSでFF4をせっせとやっていたら、
兄がたっぷりの皮肉を込めて私のことを遅咲きのゲーマーと嗤った。
昔はマリオの最初のくりボーであっさり死んでいたから、笑うのもわかる。

この年齢で「それはどうかと・・・」という気分なんだろうけど、
少なくとも家の周りの「地元」に、小学生の時のように
一緒に歩ける人がいるのは、いい「遅咲き」だと思う。