「そうだよね」とうけとめて


来週の部署異動を前に、同じ部署のOさんが異動祝いをしてくれた。
彼は私の父位の年齢の人なんだけど、大先輩に対して失礼ながら自分的には
フラットに感じてしまうくらい、年齢や年次が下の人間にもフラットに接してくれる人。


ところでOさんは「コーチング」を学んでいて、自分の力を磨くために
何人かのクライアントを抱えている。
私もちょっと前に1回やっていただけないか相談してみたが、諸々あって
その話はとりあえず流れた。
でも、Oさんと話してるととても自分の考えが整理されるし、自分の至らない点や
改善すべき点がはっきりしてくる。
Oさんは、ほんとにナチュラル・ボーン・コーチだと思う。


そのOさんと今夜はなしていて、色々な話の中ですごく印象に残ったことがあって、
それが「そうだよね」と(うそでもいいから!いったんは)うけとめて。
ということ。


要は、Oさんの娘さんがまだ幼いんだけど、お母さんに対して「●●がしたい」と
欲求を伝えるらしい。
で、お母さんが「ちょっとまっててね」というと、泣いちゃうらしい。


それは、なぜか?


お母さんが、「★ちゃんは●●がしたいのね。でもね、お母さん今◆◆をするから、ちょっとまっててね」というと泣かないらしい。


まずは、欲求や要望など、訴えたがってることをひとまず「そうだよね」と
受け止めてから、「but」なら受け入れられる。
だけど、いきなり「but」から始まると、拒絶されてるところからスタートする。
これって、心地よくないよね。大人なら「ムッ」として終わるけど、
子供は泣いちゃうというわけ。


逆に、大人は泣かない分「ムッ」という感情が積み重なってく。
それがいつしか「なんとなくあの人苦手」というようなキモチになっていく。


相手の言いたいことをまずいったんは受け止める。
子供の例を挙げてもらったおかげで、すごく実感しました。


と同時に、Oさんと話してると万事が万事そうだから反論もすんなり聞けるし、
安心して自分の意見を言うこともできていることを再度改めて認識。
そしてまた、「そうだね」「そうだよね」の一言で自分の友達や好きな人が
心地よくなるなら、それってどんどんやっていきたい。と思いました。


人とのコミュニケーションって、ほんとに微妙なさじ加減の違いで大きく変わってくる。
妙ですね。