クリエーターというひとびと。

4月から会社に入ってくる美術大学の内定者の、卒業展示に行った。


これからのアートを創っていく人たちの、渾身の力作を
一同に介して見ることができる。
それってすごく価値のあるものだなあ、と思った。


一番印象的だったのは、その多様性。
ある人は既成のものに新しい意味をつけて、
そのバリエーションを表現していたり。
ある人は一つの企業で使われるモロモロのものを一括で提案する形態。
友人の写真、肉屋などのお店の看板をシュールに描き直したポスター、
アニメ系に振り切った絵、エロ系の写真をコラージュした屏風、
新しい松葉杖のカタチ、・・・・
一人ひとりがまったく違う方法で表現していて、
「おれはコレがいいんだ」というハラをくくった感じがした。


きっとアートとか芸術を志す人は、いろんなものが
見えてない方がいいんじゃないかと思う。
一緒に見に行った後輩のNやOも、「自分がどうやって食っていけるか」
を考えたら美術の世界には飛び込めなかったというようなことを
言っていた。実際はなんとでもなるような気が、今ならするけど、
やっぱり考えてしまうんだよなあ、「才能がなかったらどうしよう」、とかね。


だからそんなこと考えもしないような人がいいんだろうと思う。