迷子。


天性の方向音痴で、
地図をもっていても
一度いったことがある場所でも、
はたまたよくいく場所でも一本違う道を通ってみた時には、
半分以上の確率で迷子になる。
あまりに迷子になるので、迷子にはなれている。
途方に暮れるけど、迷子が解決しないことは絶対にない。
でなければきっと今ここにいられているはずがないから。


さっきから吐き出すように読んだ本を書き出して、
混沌を混沌にしたのはなんらかの意思の力によるものだという
ことも吐き出して、寝ようとしていた。


吐き出すことで、まるで旧式のマシンのように、
錆び付いたブルドーザーのように
前進と後退と作業と破壊をパッチワークのようにつないでいく日々を
どうにかzeroでもマイナスでもなくどっか違う高さから見て
何かなんでもいいから意味を持たせようとしているのかもしれない。


だけど、何かがおかしい。
とてつもなく、迷子な気がする。


友人と話していて、焦燥感にかられる。
・・・そんなこと、考えてない。
すごく大切なことに思えることだったり、とてもわくわくする未来の構想だったり、
疑問に感じることを追求していたり、なにげないことにそもそも疑問や問題の芽をみつけたり。
・・・そんなの、考えてない。
考えてない、考えたいと思うことを。
焦りと、落胆と、さみしい思いが渦巻いて、足がすくむ。次の一歩?


人生に、迷子だ。