すきなもの、すきなだけ。


くるりワンダーフォーゲル


どうしようもなく焦燥感に駆られて、
自分では本当は答がわかっているようないないような
なんだか もやっ としたもので心が重く感じられて
駆け出したいけどどこへ向かいたいのかわからず
そんな状態を あっはっは と笑う余裕がほしいのか
それが開き直りかあきらめか・それでいいのか自分
と 混乱しているようないないような気持ちが溢れて来たので、
ipodから爆音でエンドレスにくるりワンダーフォーゲルを流して
閉店近いスーパーで買い込んだ食材を入れた買い物袋を片手に
今にも走り出しそうな勢いで家路を急いだ。


何周目かのワンダーフォーゲルのオープニングのビートで
フライパンと鍋をとり出して、レンジに昨日は新米炊きたて
つやつやだった銀しゃりを放り込み、サビにさしかかるまでには
炒め始めようと心に決め、買ってきたきのこ達を洗って切って
作り始めたお味噌汁の隣でフライパンに火を入れる。


落ち込んだって焦ったって悩んだって、好きなものを食べたら
元気になれるのは幸せだ!と心底思いながら、フライパンにバターを溶かす。
バターとともに、全部溶けてしまえー


ワンダーフォーゲルにおいてかれないように。
バターのまわったフライパンにニンニクを入れきのこ達を放り込み、
適当に味をつけて粗挽き胡椒をかけた。ばらばらばらと。


もう数えるのもやめた十何周目位になるワンダーフォーゲルのサビを
かなりの音量で歌いながら、簡単ながらとにかく 今食べたいもの の
晩ご飯を整えた。幸せ気分になるために。

おいしいものを食べたら、また頑張ろう。


ハローもグッバイもサンキューも言わなくなって
こんなにもすれ違ってそれぞれ歩いてゆく
歩いてゆく