「思考の整理学」★★★★★

思考の整理学 (ちくま文庫)

日々生きていると、時々たじろぐことがある。
何かに対してではなくて、何かわからない空気のようなもの。
だけど強い風圧で圧倒してきたりする。

そんな時にはたとえば身を低くするとか、
風圧に立ち向かえる人に手を引いてもらうとか、
飛ばされてみるとか
近くの山の上にいて風の影響を受けていない人に話しかけてみるとか
とにかくその風圧をやり過ごす方法を取る。

そんな風に近くの山の上にいる元上司のKさんに相談をした時に、
彼が引き合いに出してきてくれた本。


とても、好きです。
・知のエディターシップ
・メタ情報、メタノート。一次情報、二次情報。
・三人会。インブリーディングはよくない
・アイデアの卵というのはとても臆病で、外に出て叩かれた瞬間萎縮してしまう
・未来の話をしよう、浮世はなれたことを話そう。

頭を整理するには、「考える」には、本当に創造的なことを考えていくには、
というようなことになるヒントがいっぱいちりばめられているし、
「新ネットワーク思考」や「地頭力を鍛える」に通じるところがある
先見的・普遍的な話をしている深さがあるのに、
文章が肩の力が抜けていてとても人間味を感じる。


良書です。